スピードライト533G/577G


Aシリーズ用として2種類、ブラケットタイプのスピードライトが発売された。533Gと577Gである。577Gの方が強力でガイドナンバー48(m)、533Gの方は36(m)に押さえてある。モータードライブと連動して、最高秒間5コマの連続撮影が可能、またワイド、テレアダプターを使用して、20mm、24mm、100mmのレンズをカバーする。バウンスは上方、左右それぞれ120度まで向けられる。どちらも専用のリモートセンサーがついており、Aシリーズのホットシューに取り付けて、ストロボAEを利用することが可能である。
大きさはどちらも十分大きいので、一見しただけでは相互の違いは感じない。この両者の大きな違いは電源である。533Aはグリップに単三電池6本を収納して運用できるが、577Aは外部電源しかない。トランジスターパックGという積層電池を内蔵した肩掛け式の電源を常に持ち歩かなければならない。正直言ってこの仕様は今となってはちょっと面倒くさい。どうしてもガイドナンバー48(m)と言う性能が必要なら仕方がないが、でなければちょっと購入を考えてしまう仕様である。533Gの方は内部電源(単三電池6本)でもトランジスターパックGでもどちらでも使える。

実際、どちらを選ぶかというとこれはなかなか難しい選択である。533Aのガイドナンバー36(m)という性能はクリップオンタイプでも実現できる199Aはガイドナンバー30だし、サンパックにはガイドナンバー36クラスのクリップオンタイプのストロボが存在する。大きくてかさばるブラケットタイプにしなければならない理由はない。やはりブラケットタイプにするならクリップオンでは得られない大光量が欲しい。577Gのガイドナンバー48(m)は十分な光量だが、いちいち外部電源を持ち歩くのはあまりに面倒くさい。と言うことは私程度のユーザーには、このクラスのスピードライトは必要ないということなのだろう。でも持っている。理由は簡単。安かったからだ。


スピードライト5**Gシリーズは私の経験から、お店によって値段がずいぶん違う。あまり見かけないと言うのも事実なのだが、場合によっては信じられないくらい高かったり安かったりする。価格調査をされた上での購入をお勧めする。