データバックA
今ではほとんど見られないダイアル式のデータバックである。おそらく現存するもののほとんどが(あるいはすべてが)西暦2000年以降には対応していない。ちょっと前にはやった2000年問題よりはるかに深刻である。年号の部分にヒトケタの数字が入るから[1]と入れて西暦2001年のことと納得するという手はある。ただし、年月日の順番がアメリカ式になっているので日本人にとってはわかりにくいことこの上ない。1.5.31と書いてあれば2001年5月31日と理解出来ないこともないのだが、5.31.1と書いてあっては何の数字か分かったものではない。日本のメーカーが作ったんだから日本向けの数字配列にすればいいのに。ひょっとして私のは北米仕様なのだろうか?ちなみに買ったのは日本国内なのだが。
こうしてみると、デジタル式のデータバックは優秀だ。私のキヤノンオートボーイ2オートデートは今でも正しい日付をプリントしてくれる。2099年までは大丈夫だそうだから、私が生きているあいだはたぶん大丈夫だろう。データバックAも私の孫の代まで生き残れば80年後に再び蘇るかもしれない。
使い方であるが、数字の書いてあるダイヤルは、発光の光量切り替えダイヤルである。使用するフィルムによって以下のように切り替える。
ダイヤル | フィルム感度 | |
モノクロ | カラー | |
1 | 125-400 | 200-400 |
2 | 25-100 | 64-160 |
3 | 25-50 |
Mと書いてある白いボタンはマニュアル発行ボタンで、シンクロコードを使えないときはこのボタンを押すことによりマニュアルで写し込むことが出来る。