レンズリアキャップ

ただのレンズの後ろ側のキャップである。レンズを買えば当然ただで付いてくる。しかしこのリアキャップ、日本のネットオークションではかなりの値段が付くこともあったそうな。私は日本のネットオークションにはほとんど参加したことがないのだが、「もう手に入らない」と言うことを強調して購買欲をそそっているらしい。確かに純正のキャップは手に入りにくくなっていることは間違いない。キヤノンはもう作っていないし、在庫分がはければお終いだろうと思う。東京都内の中古を扱っているカメラ屋さんにはときどき出回るらしい。

実はこのリアキャップ、2001年くらいから突然東京都内の中古カメラ屋さんに出回って我々を驚かせてくれた。しかも「新品袋入りで」である。袋はFD時代のものではなかったので、ひょっとして、再生産品?ひょっとしてひょっとしてFDレンズ復活?などという噂が都内を駆け回った(うそ)。どうやら、最後の在庫処分だったようで、本当に必要な人たちのところに買われていったらしい。もう、あんなことはないだろうな。

ところで、もし純正品にこだわらないなら話はもっと簡単になる。実はこのリアキャップは、まだ現行品である。レンズ専業メーカーはFDマウントのレンズを作っており、このレンズ用にまだ作られているのだ。もちろんレンズ専業メーカーのリアキャップが単体でカメラ屋さんに置いてあることまずありえないが、ちょっと大きなカメラ屋さんなら取り寄せてくれるだろう。


注意が必要なのはレンズ専業メーカーのリアキャップは締め付けリングのFDレンズ用に出来ているので、NewFDレンズに使用した場合は純正品とはちょっと違った感じになる。純正品はストッパーが付いていてキャップを閉めると途中で止まってくれ、外すときも逆方向に回すだけで簡単にはずれる。それに対しレンズ専業メーカーのものをNewFDレンズにつけると、最後まで閉まってリアキャップにロックがかかってしまう。外すときはいちいちロックボタンを押してロックを外してから逆方向に回さなければならない。また、メーカーによっては純正のFDレンズには付かないこともある。