パワーワインダーA2

パワーワインダーAの後継機種で、A−1かAE−1Pにくっつけると、ひとコマ撮りと連写がスイッチで切り替えられるようになる。また、同じ組み合わせならリモートコントローラーLC−1により、遠隔撮影が可能になる。私も昔持っていたが今は持っていないない。私の場合は、ひとコマ撮りと連写の切り替えについてはパワーワインダーAで鍛えたので、特にスイッチに頼る必要はなくなっている。めったにないことだが、ひとコマ撮りをしていて急に連写が必要になっても大丈夫なので、スイッチはない方がいいということも言える。リモートコントロールについては今のところ必要性は感じていない。LC−1は中古市場でもめったに見かけない。特殊用途のアクセサリーだから元々の流通量が極端に少ないものと思う。ワインダーAとA2の値段がそんなに違わなければ別にA2でもかまわないのだが、残念ながら2001年現在の中古市場ではA2の方が高い。標準小売価格は1,000円しか違わなかったくせに中古では結構違う。ワインダーAは8,000円くらいからあるのだが、A2は13,000円はする。「どちらもたいした値段ではない」と言うご意見は、おそらく私とは経済状態が違うようなので参考意見としては採用できない。「いまだにT−33を攻撃機として使ってる国があるの?」とバカにしてはいけない。世界中の国がF−16を買えるわけではないのだ。

ちなみにこの1万円を挟んでも攻防戦が私のハートの中でよく勃発する。1万円というのは私の中では大きなハードルとしてそびえ立っている。3,000円までならジャンクでもOK。6、000円までなら完動品であれば汚くても、あるいはあまり使わないものでも手が出せる。1万円以下であれば、程度にもよるが衝動買いで買えない金額ではない。ところが1万円以上となると、これはおいそれとは手が出なくなる。「これいいよ、きっと使うよ」と思ってもそこからもう一歩が踏み出せない。売り場の前をうろついて、ショーケースから出してもらおうかどうしようか悩んで、手にとってからまた返して、店を出てからまた戻って、と言うようなことを繰り返すのが私にとっては1万円なのである。面白いもので3,000円のジャンク3台ならあまり気にならない。そうしてみると私のカメラの値段は9,000円とか8,000円と言う値段のものが多いような気がする。これだからモータードライブMAがなかなか買えないのだろう。


ところでワインダーとモータードライブの線引きはどうなっているのだろうか?感覚的にはモータードライブの方が高速と言うイメージがあるが、世の中には秒間2コマのモータードライブも存在する。キヤノンの場合は秒間2コマがワインダー、それ以上(基本的に3.5コマ以上)はモータードライブと呼んでいるようだ。ただこの辺はメーカーによってあいまいで、特に自動巻き上げ装置の黎明期の商品は低速でもモータードライブを名乗っている。