コニカオートS1.6

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すごいですねぇ。なにがすごいって、f1.6のレンズがこのクラスのカメラについているんですよ。しかもヘキサノンです。おそらく今をときめくヘキサー並の高品質の写真が撮れることでしょう。こんなすごいカメラが$10で買えるのですから、世の中何か間違えているような気がします。

買ったのはアンティークショップ(いわゆる骨董屋だと思うのですが)です。カメラが3台おいてありました。コダックバンタムもあったのですがとりあえずフィルムがないのでパス。ヤシカの古いレンジファインダー機もあったのですが、かなり程度が悪かったのでこれも諦めました。それで、このコニカオートS1.6なのですが、電池がないので露出計が生きているかどうかはわかりません。ここは博打です。レンズにかなりガタがありますが、これは裏からねじを締めればOKのはずです。シャッター自体は機械式ですので一応全速度確認しましたがOKのようです。と言うわけでいただくことにしました。

レンズのガタは、ねじを締めるためにレンズの後群をはずさなければならないと言う誤算はありましたが、難なく片づきました。電池はMR9水銀電池でした。液漏れの形跡もなかったのでとりあえずアルカリ電池で試してみましたが特に問題はなさそうです。と言うわけであっという間に撮影可能な状態になりました。

もちろん今のコンパクトカメラに比べれば圧倒的に大きく重いのですが、「写真を撮ろう」と思って外出する分には特に問題にはなりません。立派なケースも付いていましたので、首にかけて歩き回ればいいのです。最近コニカヘキサーをはじめとする高級コンパクトカメラと言う感じの機種が人気ですね。値段が値段なので使ったことはないのですが、よく写るそうです。私が思っているだけかもしれませんが、最近の高級コンパクトカメラというのは1960年代〜70年代頃のコンパクトカメラを意識しているのではないしょうか。ヘキサーの命名は当然ヘキサノンでしょうし、デザインも何となく古めかしいような気がします。まあ、しっかりしたレンズを作れば当然大きくなりますし、それを納めるボディもそれなりの大きさが必要になりますから必然的に先祖帰りしたのかもしれません。コンパクトカメラであっても写りに妥協しなければ、どうしてもあの大きさになるのでしょう。そうなると、35年ほど前のコンパクトカメラの妥協のない写りは貴重ですね。

コニカオートS1.6ですが、シャッター優先EEが付いています。幸いトップカバーはまだ開けていませんが、おそらくメーター固定式のEEでしょう。ファインダーにメーターがあってシャッターに連動してロックされますのでまず間違いないでしょう。キャノネットなどと同じですね。このタイプのカメラの優れている点は電池が無くても100%マニュアルで撮影が可能な点です。シャッター速度も絞りも一切制限無く使えます。電池さえあればシャッター優先EEが使えるのですからこれはすごいことですね。






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