BELL HOWELL BF35

 ご存じのとおりベルハウエルと言えば、1960年代から70年代初頭にかけて、キヤノンの北米市場の代理店を勤めた大会社である。北米市場にはキヤノン製、ベルハウエルブランドのカメラがいくつかあった。ダイヤル35は北米ではすべてベルハウエルブランドで販売された。ダイヤル35にはキヤノンの名前は全くない。EXシリーズにはキヤノンとベルハウエル、両方のブランド名がついている。キヤノンのブランドイメージが上がるにしたがって、キヤノンの立場が強くなっていくようである。キヤノンとベルハウエルブランドの契約は1973年のFD35で切れたらしいが、契約切れ以前に発売されたF−1がベルハウエルブランドではなくて本当に良かったと思う。

 そのベルハウエルのなれの果てがこのBF35である。一眼レフカメラFD35に名前は似ているが全然別のカメラ、こっちはただのおもちゃカメラである。一時はキヤノンの代理店だった会社が今はおもちゃカメラを細々と売っているところに、世間の厳しさを感じてしまう。
 ホットシュー以外は全身プラスチックの固まりで、絞りのシャッター速度もピントもすべて固定。巻き上げ巻き戻しは手動。性能的にはどこにでもあるおもちゃカメラである。カメラ自体は中国製。もう有名な話ではあるが、中国製のおもちゃカメラは、同じ本体に販売先のメーカーが違う外装をつけている。ストロボ付きのユニットやホットシュー付き、ホットシューなしと言う具合にいくつかのバリエーションがある。

 このカメラはリサイクルショップで新品箱入りで購入した。なんと保証書、取り説までついていた。それによるとlこのカメラのスペックは






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