marting’s

 ペンタプリズムのようなふくらみがあって、ちょっと一眼レフっぽいデザインであるがもちろんそんなものはただダミーである。見ての通り、ただおもちゃカメラに間違いない。しかし、グリップまであって結構凝った作りである。
 このカメラ、他のおもちゃカメラと違ってちゃんと4段階の絞りがある。しかも、絞り値がf6〜16までの数字で示してある。またレンズの銘板に、1:6と明るさを表示してあるのも、おもちゃカメラらしからぬ点である。ひょっとしてちょっと高かったのだろうか?ちなみにMade in TAIWANである。

 その他の性能はもちろん大したことはなく、シャッター速度もピントも固定である。絞りがついていると言っても羽根絞りではない。ファインダーは素通し。レンズはOPTICAL COLOR LENS、 AUTO FIX FOCUS 50mm LENS 1:6と書いてある。COLOR LENSということはコーティングでもしてあるんだろうか?そんなことは絶対にないだろうな。レンズを見てもコーティングは全くない。AUTO FIX FOCUSというの放散臭さ爆発である。そもそも固定焦点は絶対オートではない。
もちろんマニュアルフォーカスでもないが、しかしこれは日本なら日本広告審査機構が登場しそうなギリギリの線だと思う。

 このカメラでもう一つ特筆すべきなのがその重量である。なぜかわからないのだが、このカメラ、レンズの部分が異常に重い。本体はただのプラスチックだからアンバランスで、トップヘビーなのである。レンズ自体はプラスチックで特に重量のあるものではない。どうやら鏡筒部分が重いのだが、外から見ても中から見ても重たくなりそうな要素はない。いったいどうなっているのだろう。






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