コニカ TOMATO

 天下のコニカ製のカメラをおもちゃ扱いするのは気が引けるが、このカメラは固定焦点、シャッター速度固定のカメラである。アメリカのリサイクルショップで買った。実は娘が使っていたハローキティカメラが壊れたので、代わりに買ったカメラである。

 おしゃれなデザインで、一見そんなショボイカメラには見えない。正面のバリアをあけるとASA感度を合わせるダイヤルが付いていて、100、200、400のフィルムの対応している。また、ビューファインダーの横に、CdSが付いている。このカメラを買ったとき、私は当然AEが付いているものだと信じて疑わなかった。無理もない、誰だってASA感度レバーとCdSが付いていればプログラムEEくらいはついていると思うだろう。
 しかしこのカメラは違った。ただのシャッター速度固定、固定焦点のカメラである。ASA感度設定レバーは何のためか?ASA感度レバーはただ絞りを変えるためについているのである。つまり、ASA400に合わせると自動的に絞りが小さくなって、ASA100に合わせると大きくなる、ただそれだけなのである。CdSは何のためか?暗くなったとき警告ランプを点灯させるためだけについているのである。絞りとCdSをリンクさせればあっという間にAEの出来上がりだが、残念ながらこのカメラはそこまで進歩していない。また、ストロボ使用を促す警告ランプは点灯するが、ストロボはいちいちスイッチで切り替えなければならない。
 また、一見マクロ切り替えに見えるスイッチがあるが、これは被写体が1.5〜2mになったときに押すレバーだった。機能としてはマクロ切り替えスイッチと同じだが、最短撮影距離が1.5mでは話にならない。固定焦点の弱点を補うための苦肉の策と思われる。

 このカメラがいつ頃のものなのか私は全然知らないが、一応 Made in JAPAN と書いてあるので、それほど新しくはないと思っている。最近のこの手のカメラは、中国か東南アジア一色である。


追記:Nemotoさまよりアドバイスをいただきました。1985年製だそうです。女子中高生を対象にしたカメラなのだそうです。なるほど!でも当時の中高生は今の30代ですね。




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