Canon SLR CAMERAS 1982

品名:How to select & use Canon SLR CAMERAS
メーカー:HP Books
落札時期:2001年1月
落札価格:$15

 私のこのホームページのネタ本にもなっている本です。日本を発つときはまさかアメリカでこのようなホームページを立ち上げるとは思っていなかったため、キヤノンAシリーズ関係の資料や古い雑誌は当然日本に置いてきてあります。普段何気なしに使っているAシリーズですが、いざホームページを立ち上げるとなるとあまりいい加減なことはかけません。「あれっ、この組み合わせで絞り込み測光ができたっけ?」とか「この組み合わせの時、ストロボはどこまでオートになったっけ?」と言うようなことが実際少なくありませんでした。そんなときこの本が助けになりました。この本なしにはこのホームページを立ち上げることは難しかったと言っても過言ではないでしょう。そもそもはホームページとは関係なしに落札したのですが、今となっては本当に貴重な資料源です。
 この本はアメリカで1980年代前半に出版された本です。本自体のコンセプトとしては、キヤノンのカメラを選ぶ際の情報の提供にあるようです。ただ、各種のカメラがまとまりなく書かれている感じでちょっと読みにくい部分もあります。つまり、「いろいろな場面でどのようにキヤノンの一眼レフを使うか?」と言うのがメインなのですが、ある部分はF−1を基準に書かれており、次の段落はAV−1のことを書いていると言う感じです。写真もそれぞれの機種がランダムに出てくるので、どの機種の話なのかを見極めないと訳が分からなくなります。私の英語力のせいもあろうかとは思うのですが、もう少し編集に気を使ってくれれば読みやすかったのにと思います。

 巻末にそれぞれの機種ごとの説明があるのですが、これは秀逸です。とっても参考になります。日本語で書いてあってくれればもっと良いのですが、英語でも十分分かりやすく書かれています。

 私は日本にいたときから、あるいはもっと昔からですが、カメラ関係の本というのが大好きでした。特に、最近では中古カメラ関係の本が増えていたので、毎月何かしら新しい本を見つけては買っていました。その昔は「カメラレビュー」くらいしかなかったのに、今ではものすごい種類の雑誌が出ているようですね。その中で「キヤノンAシリーズを中心に扱った本がない」と言うのが私の不満だったのですが、情報によると9月(2001年)後半にキヤノンのMFを専門に扱った本が出て、その中でAシリーズが大きく扱われるとか。日本に帰って見るのが楽しみです。

 本の種類が増えてくると、中にはいい加減な雑誌も出てきます。まあ、古いカメラのことですから情報が不十分なこともあるでしょうし、実際情報を集めることすら困難なこともあるのですが、それにしてもあからさまに間違えているのはちょっと困りものですね。メーカーに問い合わせて情報を集めれば済むようなミスがある本も実際にありました。これは粗製濫造と言われても仕方ないでしょう。ブームに載って十分な調査もしないまま出版されている感じです。ただ、それだけクラシックカメラブームが大きかったと言うことかもしれません。

 中古カメラブームでカメラの値段が上がるのは困りものですが、情報の入手が容易になるのは大歓迎です。この勢いでアサヒソノラマに「キヤノンA−1のすべて」を復刻して欲しいモノです。
 
 ところで、今後の中古カメラブームはどうなるのでしょうね?一部ではそろそろ熱も冷めてきて、中古の値段も落ち着きつつあると言う話もありますし、いやいやまだまだと言う人もいます。昔のボーリングや紅茶キノコや漫才ブームの例を挙げるまでもなく,、突然やって来てあっという間に消えていったブームというのは枚挙にいとまがありません。それでも中古カメラはもう5年近く一定の人気を保っていますから、案外一過性のブームを乗り越えて、定番の趣味になっているのかもしれません。ただ、そこは趣味の世界ですからいずれブームは過ぎ去ってもう少し落ち着いた環境になるものとは思っています。





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