これからe-bayを利用される方へ

 e-bayはアメリカのインターネットオークションの最大手です。アメリカではヤフーオークションよりも絶対e-bayです。カメラに限らず、およそありとあらゆるものがオークションに出品されています。品物にも寄りますが、最近では日本まで送ってくれる出品者も増えましたので、日本から応札する事も可能になってきました。オークションは日本よりアメリカの方が盛んですので、ルールもしっかりしています。私は日本でネットオークションを利用したことはないのですが、どうもアメリカの方が買い手に有利になっているようです。オークションのルールは本当は基本的には世界中どこでも同じはずなのですが、日本は独特のローカルルールを適用しているようです。e-bayやアメリカのヤフーオークションには逆オークションというのは存在しません。必ず出品者がものを出して入札します。それでは、e-bayを利用する上での基礎知識についてご説明します。

1.登録する
 e-bayは見るだけなら誰でもできますが、入札するためにはメールアドレスとIDを登録してパスワードをもらわなければなりません。オークション途中の情報や、落札した場合の連絡は登録したメールアドレスに送られます。手続き自体は非常に簡単でネット上でできます。もし、日本語のサービスを受けたければe-bayJAPANに行って、登録することもできます。

2.品定めをする
 登録が終わればもう入札ができるようになります。カメラ関係のものはTop→Photoで出てきます。莫大な量の出品がありますので、検索を上手に使う必要があるでしょう。

3.日本に対して発送が可能かどうか確認する
 せっかく良いものがあっても発送が米国国内限定では入札することができません。最近では海外発送もOKのオークションが増えてきましたので、便利になったと思います。商品の表紙にShippingと言う欄があり、そこに"Seller ships internationally (worldwide)と書いてあれば海外発送OKです。一時期、e-bayJAPANにアメリカのe−bayで日本から入札可能な物が載っていたのですが、最近このサービスがあるのかどうか不明です。

4.入札する
 入札するためにはページ下にある入札欄に行き金額を書いてReview bidと書かれたボタンを押します。そうするとIDとパスワードを入力するスペースが出てきますので入力してPlace bidボタンを押すと入札完了です。もし、あなたがもっとも高い値段を付けたbidderなら、Congratulations! you are current high bidderと言うインフォメーションが表示されます。

5.結果を確認しコンタクトする
 オークションの結果はe-bayからメールで送られてきますが、たいてい半日ほど経ってからになるので、とりあえずオークションのページで落札できたかどうか確認します。あなたが落札者ならオークション終了から3日以内に出品者に連絡しなければなりません。もちろん出品者にも同じ義務がありますので、相互に連絡を取り合うという感じになります。2000年中頃までは、入札者、出品者のメールアドレスはe-bayのホームページから知ることができたのですが、セキュリティの関係で今は、メールアドレスを教えてくれません。もし、出品者にコンタクトする必要があれば、ホームページ上からいったんe-bayにメールを送り、そこからもう一度送ってもらわなければなりません。また、入札者や落札者を装ってお金を送らせる詐欺がいないとも限りませんので、一応e-bayからメールが来るまで待った方が安全でしょう。

6.お金の送り方
 日本から入札する場合の問題がこれです。ただでさえ送料のが高い分アメリカ国内の入札者より不利なのですから、送金はなるべく安い方法で行いたいものです。

(1)電子送金システムを利用する
 もっとも手軽なのがPayPalかBidpayでしょう。これらは、電子送金システムで出品者がこれらの方法を受け入れてくれていれば、この方法が一番安く、安全でしょう。ちなみにPayPalやBidpayはe-bayとは別の会社です。私はPayPalしか利用していませんのでPayPalについて説明します。PayPalはメールアドレスとクレジットカードさえあれば利用できるシステムで、PayPalに登録してある相手のメールアドレス宛に指定金額をPayPalのホームページから入金します。入金されると相手にPayPalからメールが送られ入金が通知されます。PayPalのユーザーはPayPal内に口座を持っており、あなたの送った金額がその口座にドルで振り込まれます。相手はそれを確認し次第、商品を発送するというシステムです。
 PayPalの口座は銀行と同じで残金があればそこからPayPalで他人に送金することもできますし、もし現金が欲しければPayPalに対し小切手を送らせることも可能です。ただしこのサービスは米国国内だけかもしれません。PayPalには手数料はありませんので、余計なお金はかかりません。PayPalで送金した金額は翌月クレジットカードから引き落とされます。
 クレジットカードであれば日本のものでも大丈夫だと思いますが、経験者によると日本のカードの場合は申し込んでから口座が開かれるまでに、一ヶ月程度時間がかかるそうです。もし、PayPalを利用する予定があるのなら、前もって口座を作っておく方がいいでしょう。申し込み自体はPayPalのホームページから可能です。

(2)国際郵便為替を利用する
 PayPal等の電子送金システムは大変便利ですが、出品者によってはこれらの方法を受け入れていない場合があります。また、安全とは言ってもクレジットカードの情報をネットに流すわけですから100%大丈夫と言う保証はありません。アメリカ国内からの場合は小切手やマネーオーダー(郵便為替)という手段があるのですが、日本からの場合は国際郵便為替しかありません。これはアメリカに於けるマネーオーダーと同じ扱いです。商品のページにマネーオーダーOKと書いてあれば国際郵便為替を使用して支払いができます。私が見た限りでマネーオーダーを受け入れていない出品者はまずいませんので、この方法はほぼオールマイティに使用できます。
 問題は手数料の高さです。最低でも1000円の手数料がかかるようで、金額によってはさらに高くなるそうです。私もやったことがないので詳しい情報はないのですが、この手数料は入札する上での障害になりかねません。欲しいものを安く手に入れるオークションなのに郵便局への手数料や運送費がかさんでしまっては割安感が薄れます。$1=80円の頃ならともかく、いまの為替レートではうっかりすると日本の中古屋さんで買った方が安くなってしまいます。無駄な手数料はなるべく少なくしたいものです。
 さらに、電子送金システムが使えない場合は取引に時間がかかるという問題があります。相手が商品を出荷するのは、こちらが送った国際郵便為替を換金してからです。日本からアメリカに航空便で国際郵便為替を送った場合はどんなに急いでも1週間はかかります。相手がそれを換金して航空便で送って、こちらに荷物が届くまでにはやはり1週間以上かかるでしょう。もし相手が送ってきたのもに問題があった場合はそれから交渉になり、気が遠くなるくらい時間がかかります。やはり、できることなら電子送金システムを利用したいものです。

7.品物が届いた時
 品物が届いたらまず、満足いく品物かどうか確認します。オークションの書いてあったことに明らかに間違いがあった場合は、抗議します。e-bayは品物を正しく記述する義務を売り主に課していますので、嘘や間違いがあった場合は返金や一部返金を求めることができます。売り主が輸送中の事故を言い訳にする可能性がありますので、高価なものなら輸送中の事故に対する保険に入った方がいいでしょう。売り主にその旨言えば、保険料込みの値段を請求してくるはずです。ともかく、動くと言っていたものが動かなければそれば売り主の責任です。自信を持って抗議しましょう。

8.最悪の場合
 ネットオークションの場合は抗議はどうしてもメールが頼りになりますが、相手に無視された場合はどうしようもありません。もちろんフィードバックをネガティブにするという方法もあるのですが、これとて払ったお金が返ってくるわけではありません。アメリカに住んでいれば法廷という手もあるかもしれませんが、日本に住んでいる人がこれをやるのは不可能です。そういう場合はe-bayでは保険による救済という方法が残っています。当事者同士で最善の努力をしても解決しなかった場合は、e-bayを通じて最高額$200までの保険を適用してもらうことができます。もちろん状況により$200以上のオークションでも上限の$200支払われるわけではないようで、いささか心許ないのですが、ないよりましなシステムです。もちろん私はこのシステムを利用したことはありません。ただ、実際に何度かトラブルがあり、最悪の場合に備えて保険の適用については勉強しました。もちろんこんなことはないに越したことはありません。





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