レチナIIIC用レンズ

品名:LONGAR-XENON C 80mmf4、CURTAR-XENON C 35mmf4
メーカー:SCHNEIDER-KREUZNACH
落札時期:2001年9月
落札価格:$9.99(80mm)、$46(35mm)



蛇足集でも書きましたが、レチナIIICは評判通り素晴らしいカメラでした。素の状態で文句の付けようがありませんでした。値段以上の価値があります。私の場合は大幅に相場を下回るお値段で入手しているのでえらそうなことは言えないのですが、それにしてもいいカメラです。日本での相場が大窓の場合、完動品なら8万円くらいですが、その価値はたぶんあるでしょう。もちろん私はそのお値段なら買いません。いいカメラでその値段なりの価値がある、と言うのと「買う」のは別の話です。小窓の3万円なら、思い切って買えるかもしれません。私の財布はその程度です。

さて、レチナIIICはドイツコダック渾身のカメラと言っていいでしょう。アクセサリーも充実しています。ステレオアダプターなるものもあり、ちょっと心をそそるのですが、物事には順番があります。そういえばレチナIIIcが発売されていた1950年代はステレオ写真がはやった最後の頃ですね。しかし、まずはレンズです。レチナIIICに使えるレンズは35mmと80mmです。35mmの方はf4とf5.6があるそうです。気を付かなければならないのが、レンズにはクセノンとヘリアーの2種類あって、相互に互換性はないと言う点でしょう。クセノンが付いているカメラにはクセノンのレンズしか使えません。私のはクセノンですから、当然クセノンのレンズを探さなければなりません。と言うことで例によってe-bayで調べてみると、10件くらい出品されていました。程度も色々なのですが、

全般的に安い!驚くくらい安い!

これはe-bayの傾向なのですがユーザーが限定されている製品は安めに推移するようです。例えば、今年の春先、私は出張のためにノートパソコンが必要になり、安いのを1台e-bayで買うことにしました。インターネットとメールとワードさえ使えればいいので、CPUパワーより値段を優先しました。結局IBMシンクパッド600(ペンティアムII266)を$500で落札しました。DVD−ROMとDVD再生用のPCカード(DVD−to−go)が付いているのが決め手になりました。とここまでならただの落札物語なのですが、このあと続けて落札したTP600用の専用アクセサリーが信じられないくらい安く落とせるのです。ドッキングステーション(定価$600)未使用箱入りが$50、スリムベイ用ハードディスクケースが$30、と言う具合です。完全に買い手市場が形成されています。これは、e-bayで落札するうえで、注意した方がいい点かもしれません。

で、レチナ用のレンズですが、二つとも同じ出品者から落札しました。35mmの方はそこそこ値段がつきましたが、80mmの方はなんと入札者は私だけで出品価格の$9.99で落札できました。これだからe-bayはやめられません。

もの自体は古いレンズですから当然使用感はありますが、レンズ自体はきれいでいい買い物だったと思います。使ってみた感じですが、レンズが大柄でレチナのコンパクトさを損ねますね。あと、前群交換式ですから距離計が連動しなくなって、距離の補正がちょっと面倒くさいです。「どうしても」と言う場面でなければ使わないような気がします。レチナ用のレンズが、わりとよく流通しているのは、結構手放す人が多いからかもしれません。レンズ自体はクセノンですから、申し分のない写りをします。








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