リコーXR−2s

品名:リコーXR−2s
メーカー:リコー
落札時期:2001年6月
落札価格:$60


 このe-bay日記を書いていて気づいたのですが、私は1月に本を落札してからしばらく写真関係のものを落札していなかったのです。何ででしょうね。特に飽きたわけではないのでしょうが、春のデンバーカメラショーに向けてお金を節約していたのかもしれません。

 さて、蛇足集でも書きましたが、このカメラは先にワインダーを手に入れてしまって、カメラの方はあとから着いてきたというパターンで手に入れました。リコーXR−2sはわりと好きなカメラで、日本にいたときから中古カメラ屋さんでチェックをしていたカメラです。もっとも現役時代も爆発的に売れたわけではなくどちらかというとタマ数の少ないカメラです。新宿あたりでたまに見かけてもファインダーが汚かったり値段が高かったりで程度と値段の折り合いが付かず、結局いつも見送り続けていました。
 リコーと言うメーカーは1970年代から今に至るまで、普及価格で良い一眼レフを出しています。リコーXR−2sも当時としてはトップレベルの性能を持っていました。それでいて手の届く価格なのですから、まさに市民の味方です。最近でもXR−10シリーズは魅力的だと思います。ただ、結局オートフォーカスには手を出しませんでしたので、新製品の分野ではあくまでマイナーな存在になってしまいました。

 リコーのカメラが昔はチノン、今はコシナのOEMだという話(噂)を最近聞いたのですが、どうなんでしょう。私は少なくともリコーXR−2sくらいまでは自社生産だと思っていたのですが。まあ、今は仕方がないでしょうね。数少ないマニュアルフォーカスの需要を各メーカーで食い合っていては商売になりませんから、マニュアルフォーカスのカメラが生き残るためにもコシナによるOEMは必要不可欠だと思います。実際コシナのカメラは良いカメラですし。
 冷戦終結後アメリカの航空機産業も同じ理由で淘汰が進み、今ではボーイングとロッキードだけになってしまいました。私としてはF−4、F−15、F−18を作っていたマクダネルダグラスがボーイングに吸収されて名前すら残らなくなる日が来るとは夢にも思わなかったのですが、これも時代の流れでしょう。

 XR−2sの方ですが、e-bayでもそれ程頻繁に出るカメラではありませんし、落札価格が高くなるようなこともありません。要はそれ程人気がないのです。でもそれは入札する側にとってはありがたいことです。わたしがXR−2sに注目し始めた頃、e-bayでXR−2sのオークションが二つありました。一つはレンズなし、もう一つは標準レンズ付き。私はKマウントのレンズをアメリカには持ってきていないのでできればレンズ付きにしたいものです。とりあえず様子を見ていると、どちらも$50くらいで推移し、最低落札価格(リザーブ)に達することなくオークションが流れました。大体相場はつかめました。私としても、このカメラに$100は賭けたくありません。せいぜい$70〜80くらいでしょうか。そう思って待っていると、前回と同じカメラが再度出品されました。レンズ付きの方です。入札が進みましたが相変わらず$50前後で止まっています。最低落札価格にも達していません。終了直前に限度一杯のつもりで$80賭けてみました。リザーブは$60に設定されており、結局私が$60で落札しました。
 出品者の最低落札価格と入札価格の折り合いがつかないのは良くある話です。私が注目しているカメラの中でその傾向が強いのがT−90です。出品者は恐らく$400〜$500くらいで売りたいのでしょうが、買う方としては$200〜300が限度のようでしょっちゅうオークションが流れています。アメリカも景気が悪くなってきていますから、そのうち出品者の方が妥協してくるようになるでしょう。$200〜300でT−90が手にはいるなら、是非とも買っておきたいものです。

 落札したXR−2sですが、非常に綺麗で何の問題もありませんでした。この時代のカメラでファインダーがきれいなのはポイントの高いところです。ワインダーの巻き上げがうるさいので驚きましたが、なかなか良いカメラです。十分納得のいくオークションでした。




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