キヤノンEOSシリーズ初期のシャッターの不具合

これも有名な話なので、いまさら言うまでもないかもしれないのですが。EOSの600番台とそれに続く数機種のシャッターは、経年変化によりシャッターブレーキのゴムが劣化して黒いグリスのようになって溶け出します。これがシャッターに付着し、トラブルが発生します。程度にもよるのですが、最悪の場合はシャッター幕のあいだに入り込み、シャッターは作動しても開かない(閉じたまま動く)と言う不具合が発生します。グリスの付き方により、高速シャッターの場合のみ、あるいは付着しても具体的な不具合には発展しない場合もあります。数年前、NIFTYのS−CANONでこれが話題になったことがありましたが、メーカーの見解はあくまで経年変化による故障で欠陥ではないと言うことでした。この故障はシャッターユニットを交換することにより解消します。新しいシャッターユニットは素材を変えているそうで再び同じ不具合が発生することはないそうです(あくまでキヤノン側からの話ですが)。もちろん修理は有料で、重修理扱いになります。