私の愛したカメラ

 小学校4年生のときにはじめたカメラを手にして以来、いったいどれほどのカメラを保有し、使用してきたか、まったく見当もつかない。普通の人というのは、カメラを1台、多くても2〜3台保有するもので、防湿庫に入りきらないほどのカメラを持っていながら次のカメラを物色しているのはやはり、ある意味異常であるかもしれない。しかし、そもそも趣味というのは、好きな人にしか理解不能で、合理的には説明のできない一種異常なものであり、私もそれを説明し理解を得ようなどとは思わない。そんなことは多分不可能である。しかし、こんな私も1台のカメラをマイカメラとして(メインカメラではない)として、愛用していたころもある。1990年代半ばに中古カメラにはまるまでは、私も普通のちょっとカメラ好きなおじさんだったのである(1990年代半ばならギリギリ20代だからお兄さんで通用したかもしれないな)。

 もちろん今保有しているカメラたちも大好きである。しかし、自分がたった1台しかカメラを持っていなかったときの、気持ちは今と違ったような気がする。幸い、ごく最近わたしが初めてマイカメラとして手にした古いカメラを手に入れた。これで、「1台のカメラ」として保有したカメラをすべて再び手元に置くことができた。というわけで、わたしが使用してきたカメラを少しばかり紹介させていただくことにした。まったくもって自己満足な企画なので、それなりに見ていただければ幸いである。