(5)電池の消費量

A−1のことを書いてある書物なら必ず触れているでしょう、電池の消費の問題。「電池食い虫」なんて悪口をXDユーザーから言われたものでした(この論争は主に月刊カメラマン誌上で行われていました)。ただ、私相当長い間にわたりA−1を使用していますが、とてつもなく電池を消費するカメラだと感じたことは一度もありません。まあ、私の場合は素人カメラマンですし、月間二桁のフィルムを消費することはめったにありません。その程度のユーザーですから電池の消費は知れているのかもしれません。コンスタントに月間二桁以上のフィルムを通す方が、他のカメラに比べて明らかに消費が多いと言うのですからきっとそうなのでしょう。ただ、ここで大事なことは「普通のファミリーカメラマンなら気にするほどのことでもないよ」と言う事実です。特に最近はリチウム電池のおかげでさほど負担にならない金額で電池の予備を持っておくことが出来ますので、なおさら安心です。高校の頃は大変でした。あの頃はろくに勉強もしないでカメラばかりいじっていました。電池の消費が多いといううわさにおびえ、今ここにある2,800円は電池のためにとって置くべきか八神純子の新作のLPを買っていいものか真剣に悩みました。

もし、あなたが私と同じファミリーカメラマンでA−1の電池の消費が洒落にならないと感じていたら、それは漏電の可能性があります。よく雑誌には、「故障と間違えないように」と書いてありますが、曲がりなりにも商業ベースに乗って成功したカメラです。そんなとんでもないことは起こりません。雑誌にだまされず、一度メーカーで見てもらった方がいいでしょう。ただ、もし漏電だった場合は修理不能の可能性が高いのも事実です。



戻る(検索エンジン等でご来場のかた用です。左にメニューがでている方はそちらをご利用ください)