引っ越しの反省

プロフィールをご覧いただけばわかるのですが、私は就職以来何度も引っ越しを経験しています。最短は3ヶ月で引っ越しをしました。独身時代で段ボール一箱で引っ越しが出来たから良かったようなものの、家族持ちの今は絶対に無理な話です。3ヶ月となると引っ越しか出張かわからないようなものですが、私としては「住民票の移動を伴えば引っ越し」と考えています。

 さて、先週1週間のうちに私はサイトを二回も引っ越し、みなさまに多大なご迷惑をおかけしました。お詫びの気持ちを込めてちょっと反省してみたいと思います。

1.サイトの立ち上げ
 このサイトを立ち上げようと企んだのが今年の5月です。その時点で私はniftyに別のサイトを持っていました。niftyは元々はパソコン通信で会員数を増やした会社ですが、今はネットのプロバイダーの最大手として有名で、私は1994年からniftyの会員です。niftyは会員に対し無料でホームページのスペースを提供しています。容量は10MB、それ以上になると5MBごとに200円の追加料金が必要になります。広告等は出ませんし、レスポンスもそれ程悪くはありません。とりあえずのサーバーとしては文句はないのですが、既に別のサイトを作っているので使えません。
 この時点で選択肢は二つありました。
(1)有料のサーバーを借りる
(2)無料のサーバーを探す
 初めて立ち上げるサイトに対して有料のサーバー借りるのははっきり言って無謀です。多くの有料サービスは1年単位の契約です。立ち上げてどれくらい維持できるかもわからない状況では、1年単位のレンタル料は払えません。そこで、当然ながら無料でサーバーを提供しているところを当たることにしました。
 私がジオシティーを選んだのに大きな理由はありません。たまたま友達のサイトがジオシティーを利用していて、そこのバナー広告から直接申し込みページに行けたからです。ジオシティーが無料で提供する12MBが広いか狭いかはその時点では判断できませんでしたが、niftyが10MBですから、そんなに狭いとは思いませんでした。

2.初期の「萌え萌え」とジオシティー
 と言うわけで、ジオシティー上に2001年5月13日、「キヤノンAシリーズに萌え萌え」を正式に立ち上げました。最初から見ていらっしゃる方には懐かしい話ですが、はじめからあったコンテンツはプロローグとAシリーズ各機種の説明と掲示板だけでした。各機種の説明の中身も「使い方」のコーナーはなく、「はじめに」の文章が即出てくる今のAL−1のパターンで、雑文も蛇足もありませんでした。当然ですが、サーバースペースはスカスカで何の問題もありませんでした。今回やむなく引っ越してしまいましたが、私はジオシティーは非常に良いサーバーだったと思います。レスポンスも良好ですし、広告もそれ程うるさくありませんでした。
 ジオシティーを使っていて最初に感じた問題が「cgiが置けない」でした。画像掲示板を作るときに、検索していくつか当たってみたのですが、無料cgiはあっても無料で画像掲示板を貸してくれるようなところはほとんどありませんでした。画像自体でかなり容量を喰いますから、そんなサーバーに負担をかける様なことを無料でさせてくれるところはなくて当たり前です。cgiが置けないとなるとサイトを作る上での自由度がかなり減ります。結局レンタルの掲示板を探し出し、画像掲示板についてはクリアしたのですが、ほんの少し不満を感じたのは事実です。しかしcgiについては良好なレスポンスやサーバーの安定と二律背反の問題であり、この点についてジオシティーの方針を責めるつもりはありません。

3.残容量への不安と対策
 12MBのサーバーの残りが気になりだしたのがAシリーズのカメラの「使い方」を載せ終わった頃でした。この時点で全容量の2/3を使い果たしていました。わずか4ヶ月で2/3です。どう考えても将来的に足りるはずがありません。まず私が行ったのが、一部コンテンツの他サーバーへの分離でした。良く探してみると50MB程度のサーバーレンタルはいくらでもあります。まず、gooに申し込んでスペースを確保しプロトタイプキヤノンを流しました。作例の写真もgooに置きました。。しかし、当然ですがレンタルサーバースペースはサイトを立ち上げないと数ヶ月で消されてしまいます。そこでやむを得ず立ち上げたのが「American Feeling」です。その後「American Feelingにも画像掲示板が欲しい」、と言う要望があり、cgiを置くためにgooからiswebに移行します。しかし、ホームページのコンテンツを二つに分けるのは面倒ですし、厳密に言えばサイトを立ち上げているとはいえ、iswebを物置にしているのは規約違反です。そうこうしているうちにダミーだったAmerican Feelingはあれでまとまったサイトになってきました。このまま規約違反の危険な状態を続けるのは忍びなくなり、「キヤノンAシリーズに萌え萌え」の本格的な引っ越しを考えるようになったのです。ちなみにgooですが、これもいいサーバースペースだと思います。私の感じでは、レスポンスも良好ですしジオシティーよりはうるさい広告ですが画面の上の方だけで、比較的すっきりしています。cgiは使えません。iswebはAmerican Feelingで今も使っています。広告は上下+ポップアップでなかなか華やかです。cgiは一応使えます。こちらの画像掲示板はcgiを利用したものを設置してあります。レスポンスもそれ程悪くはないのですが、時々極端に悪化することがあるのはやはりcgiのせいなのでしょうか?規約によると負荷の大きなcgiは禁止なのですが試してみる人がいるのかもしれません。

4.ジオシティーのサービス
 ジオシティーはサーバースペースを番地という形で分譲しています。テーマを決めてコミュニティーを作り、それぞれのスペースに12MBずつの容量を割り振り、テーマに従ってサイトを作ります。空きスペースさえあればいつでもレンタルできますが無ければ入れません。さて、12MBと言う容量ですが、今なら言えることですが、少ないですね。きちんとしたサイトを作って、気兼ねなく更新しようと思ったら12MBでは苦しいです。2年ほど前は3MBだったそうで、それに比べればマシですが。うちのサイトはそれ程画像ばっかりではありませんが、これで苦しいと言うことは一般論で考えてももう少し多めの容量を用意して欲しいところです。ジオシティーで大きめのサイトを持っている人はほとんどが別のサーバーを借りて二つのサイトに分けて運用しています。ジオシティーは私のような初心者が多く利用しているようで「立ち上げたけど、すぐ飽きちゃった」と言う例も散見されます。コミュニティー内を巡回してみると、1年前に立ち上げてアクセス一桁と言うページもあります。ちょっと覗いてみたサイトのアクセスカウンターが「5」だったらさすがに驚きます。これだけ多くのユーザーを抱てスペースを確保していれば、なかなか容量を増やすわけにも行かないのでしょう。

5.引っ越し先の検討
 と言うことで引っ越し先を探すことになりました。目標は50MB以上の容量があること、cgiが置けることの2点です。選択肢は多いようですが「cgi可」というのは実はあまりありません。結局「トクトク」を選ぶことにしました。広告はうるさいのですが、サーバーは容量制限なし、cgiも設置可能です。早速申し込みをして引っ越しと相成りました。ところがトクトク、予想以上に重いのです。FTP転送でも時々はねられる始末です。誤解のないように申し上げますが、トクトクすべてのサーバーが悪いわけではなさそうです。私と同じサーバーのユーザーがたまたま重めのcgiを設置していたのかもしれません。他のサーバーは比較的レスポンスが良いのでこれは単に私がはずれを引いただけかもしれません。今、試してみると先週末ほど重くはないようです。
 そう言えば私は昔から運の悪い子で良く貧乏くじを引きました。禁止されている麻雀を校内でやって見つかったのは私だけ。「先生、麻雀は一人では出来ませんよ」とかですねぇ...(以下省略)

6.新しいサーバー
 しかし、私のサーバーの重さははっきり言って洒落にならないレベルです。別のサーバーを探そうか、とりあえずしばらく待とうかと思案にくれていたときにある方からサーバーを貸していただける話がありました。1週間に2回引っ越すのはあまりに節操がないと思ったのですが、こんなチャンスは滅多にありません。それに商用のサーバーではありませんから広告も出ませんし、レスポンスも良好、cgiもOKです。「この先何度も引っ越しするよりは今まとめてやった方がいい」と決心し、結局2度目の引っ越しになったのです。
 この新しいサーバーが今のサーバーです。レスポンスも良好ですし、広告も出ません。これ以上良いことはないですね。本当にサーバーを貸していただいた方に感謝です。

7.教訓
(1)サーバーの容量

 もしこれからあなたがウェブサイトを作ろうかと思っているならば出来るだけ大きい容量を確保することををすすめします。無料でサーバースペースを提供しているところは数多くありますが出来れば50MB以上欲しいと思います。この「キヤノンAシリーズに萌え萌え」程度でさえすでに10MBは越えています。凝ったことをやろうと思えば、あっという間に12MBは尽きてしまうでしょう。容量が気になり出すとなかなか更新が出来なくなります。

(2)cgiについて
 私は都合5つのサーバーを経験することになってしまいました。その経験をふまえて申し上げますと、当たり前の話ですがcgiを認めているサーバーはやはり重めになる傾向があります。ただ、どのくらい重くなるかは、自分が割り当てられたサーバーの他のユーザーがどのようなcgiを使っているかにもよるので一概には言えません。サーバーレンタル会社は基本的に重いcgiを禁止しています。重いcgiとはチャットやゲームを指すようです。トクトクでは具体的に禁止cgiを指定していました。cgiを使う予定がなければ、cgi不可のサーバーの方が無難かもしれません。無料サーバーの数ではcgi不可の方が多いようです。
 cgiを使わなくてもカウンターや通常の掲示板はレンタルで利用できます。おそらくカウンターや掲示板はレンタルの方が主流でしょう。画像掲示板やチャットはcgi利用が一般的だと思います。こんな重いものを無料でレンタルしてくれるようなところは滅多にありません。

(3)広告
 無料でレンタルサーバーを貸している会社は広告収入で成り立っていますから、ユーザーは自分のページに広告を掲載する義務があります。これは自分でタグをいじって埋め込むのではなくサーバーに送れば勝手に埋め込んでくれると言う、HTMLが苦手な私にとってはこれ以上便利なものはない構成になっています。さて問題はその広告の質なのですが、あまり派手な色でキラキラされると全体のイメージが滅茶苦茶になります。そのあたりはポップアップ式の広告の方が全体のイメージが崩れないので良いかもしれません。私は利用しませんでしたがLYCOS(Tripod)はすべてポップアップです。トクトクでは半月に100名の抽選でポップアップ広告のサーバーをプレゼントしています。プレゼントするくらいですからポップアップの方がいいという一般的評価なのでしょう。
 広告が比較的大人しいと思うのがジオシティーとgooでした(今のジオシティーは派手ですが)。iswabは今のところ上下とも楽天なのでそれ程派手ではありませんが、自分の会社のポップアップも出るのでちょっとうるさめです。トクトクは派手です。まあ、広告ですからいずれ変わるかもしれませんが、アニメーションでキラキラした広告はあまり好きではありませんでした。しかも重い動作で広告ばかりが先に見えると、何か悲しくなりました。

(4)番外
 ウェブサイトとは直接関係はないのですが、それぞれの無料サーバーサービス会社はサポートデスクを準備する代わりに初心者用のQ&A掲示板を設けています。サポートデスクの運営はお金がかかりますし、無料サーバーな訳ですから出来る限り経費を節減するに越したことはありません。私はHTMLは苦手、cgiはわからない人なので興味を持って覗いてみました。いやぁ、すごいものです。初心者が本当にわからなくて困って質問しているのに「バカ」「ボケ」「カス」を連発しながらベテランが指導しているのです。しまいには「HTMLがわからない人はサイトを持つ資格がない」と言う痛いご指導までありました。私は見ただけで質問などはしていないのですが、「うーん」と思ってしまいました。「HTMLがわからない人はサイトを持つ資格がない」と言うのは「文法がわからない人は日本語をしゃべる資格がない」と言うのと同じような気がします。人より知識と技能があるとこうなってしまうのかな?と思いました。もっとも質問する方の態度も「問題あり」だったのですが。

8.というわけで
 最終的に安住の地を見つけサーバーの引っ越しは終わりました。もう気兼ねなく更新できます。

今後もよろしくお願いいたします。






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